Book Description
腐れ肉にキスした雨よ、
降り注ぎて、母なる大地は啜る、
我が血を、呪われし魂の蜜のごとく。
ああ、その運命は永き奈落への誘い。
凍りついた溜息、主も声もなく、
腐敗の風に漂い、
ああ、鉄と悪臭の香りよ、
泥と血、ペトリコール、原罪の匂い。
指先はもはや感覚を失い、
息も魂も宿らぬ、
朽ち果てしこの身体に、
残るは愛しし者たちの響き。
死せる者、裏切り者、消えゆく者、
我が傷の影で踊る。
忘れられし者たちの主よ、
汝の慈悲はいずこに?
鼠さえ避けぬこの臭いは、
彼らの鼻には兄弟のよう。
ここに横たわる、
証人も嘆きもなし、
沈黙の空の下、
同じ亀裂を見つめつつ幾世紀。
最後の涙を流し、
声なく祈る、来たらぬ救いのために。